2020年5月
今月の聖書の言葉

「あなたは私のもの。私はあなたの名を呼ぶ」
 イザヤ書43:1
「名前、この貴重なもの」

ずいぶん昔になりますが、ゴダイゴというバンドが
「ビューティフルネーム」という曲を歌って大ヒットしたことがありました。
その歌詞の一部は、こんな感じでした
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「ビューティフルネーム」
作詞 奈良橋陽子・伊藤アキラ

今日も子供達は 小さな手を広げて
光とそよ風と 友達を呼んでる
だれかがどこかで答えてる
その子の名前を叫ぶ
名前、それは燃えるいのち
ひとつの地球にひとりずつひとつ
Every child has a beautiful name
A beautiful name ,a beautiful name
呼びかけよう名前を すばらしい名前を
・・・

名前はそれぞれの子供ひとりひとりの「存在」を示す大事なものです。
その名前を呼ばれながら子供は成長し、自分が誰なのか、どこが他の子と違うのか発見し、学んだりして自分の世界を作っていきます。

人間につけられた名前はいわゆる「記号」ではありません。それぞれ、親の子供に対する期待や願い、思いが込められているものだからです。
昔は最初の男の子だから一郎、次男は次郎とか、その程度で名前をつけていた時代もあったのかもしれませんが、今は、そういう付け方をしている人は少ないと思います。
そして、子供は自分の名前が呼ばれると、なんだかうれしくなるのです。

子供の名前に託された「親の愛と期待」

最近の傾向としては難しい読み方の名前をつけられた子供が多いので、振り仮名がないと読み方がわからないということも多々ありますが、それでも、そこには親の子供に対する愛と期待が込められています。

子供は自分の名前の意味を考えることができるようになってくると、親の期待に気づきます。
また、どうしてこういう名前をつけてくれたのかを知ることで、親の愛のこもった思いを知ることになるでしょう。

名前を呼んでください

子供は自分の名前を丁寧に呼ばれることが好きです。
そして、名前を呼ばれることで親や先生、友達が自分だけに興味を持ち、他の誰でもない、自分のことを気にかけていてくれることにとても大きな存在意義を感じ始めます。
逆に名前を呼ばれないと、自分はいらないのかなとか、自分はいなくてもいいのかな、とか不安が増大してしまうことがあるのです。
もちろん、呼び慣れたニックネームで呼べることも素晴らしいことですが、しっかり名前、そのものを使って子供に声をかけてみてください。
親でも照れることがあるかもしれませんが、名前をしっかり、丁寧に呼ぶことで、子供は「自分自身への肯定的な見方」が育ってきます。

今月の聖書の言葉は
「あなたは私のもの。私はあなたの名を呼ぶ」です。神が、他の誰でもない、この私の名前を呼んで祝福しようとしているという意味です。
そのことに気づいた時、大きな平安、安心を心に受け取ることができるでしょう。
神は、あなたを愛し、あなたのお子さんを愛し、その名前を知り、その名前で特定して「大事な存在だよ」という心を接してくださいます。

あなたのお子さんは、あなたにとって、大勢の中のひとりではなく、まさに、かけがえのない名前をもった、大事なひとりです。
その子の名前を丁寧に呼びながら愛し、ともに考え、ともに成長して行って欲しいと思います。
子供の名前を呼んでいますか?

新型コロナウイルス感染の影響で「子育てセミナー」を開催することができません。
本当に残念ですし、申し訳なく思っています。
収束したら、また、ぜひ、セミナーでお目にかかりたいと思います。

祝福がありますように

関根一夫